「1980年1月16日、ウイングス初の日本公演ツアーのため成田に到着したポール・マッカトニーの一行。税関で荷物検査を受けた際にスーツケースの中からビニール袋に入れた219グラム(当時の末端価格で約70万円)の大麻が見つかり、大麻取締法違反と関税法違反で東京税関成田支署にポールが現行犯逮捕された。その後、彼の身柄は直ちに東京・中目黒にある関東信越地区麻薬取締官事務所に移送。簡単な取り調べの後、深夜には新橋の警視庁留置施設に収容。9日間勾留された後、1980年1月25日、ポールは本国へ強制送還された。」という実際の事件を素材としたコント音声動画です(1981年に発売されたスタジオアルバム、『スネークマン・ショー(SNAKEMAN SHOW)』A面に収録されている『はい、菊池です』より)。
実際、本動画のようなやり取りがあったか否かについては不明ですが、少なくともポールが求めに応じて相当枚数サインを書いていたことは事実のようです。そして、当該サインを要求した警察官は、その後地方に転勤になったそうです…
追伸:勾留が解かれる前日、留置場でポールが言葉を交わすようになった『背中に大きな入れ墨があるヤクザ』からの求めに応じて、「イエスタデイ」や「上を向いて歩こう」を(シークレットライブとして)アカペラで歌ったことは有名ですね(勾留者たちは拍手喝采し、看守の警官も見て見ぬふりをしていたとか…)。この極めて稀有な出来事により、当ヤクザ氏は15年の刑期を終えたのち更生したそうです(その辺の経緯は、瀧島祐介・著『獄中で聴いたイエスタデイ(鉄人社)』を参考にしてください)。