地球の自転が止まった日
2023年9月17日、日曜日の午後3時53分。突然、地球は自転を止めた。その瞬間、赤道付近にいた人々は、時速約1670キロメートルの速さで進行方向に投げ出された。その衝撃は約47.2Gの力に相当し、人間の体は耐えられなかった。赤道から離れるほど、その力は弱まったが、それでも十分に致命的だった。車や電車や飛行機は制御を失い、建物や橋や塔は崩壊し、火災や爆発が起きた。地球上の多くの生命が一瞬にして絶滅した。
しかし、それだけではなかった。自転が止まったことで、地球の形や大気や海水や磁場にも大きな変化が起こった。赤道付近に集まっていた海水は極方向へ流れ出し、海面が上昇した。北極と南極にある氷も溶けて海水量を増やした。その結果、多くの陸地が水没した。一方で、赤道付近は海水が減り、乾燥した。大気も自転と同じ方向に流れ続けたが、地表との摩擦で減速した。その差によって強風が発生し、嵐や竜巻やハリケーンが吹き荒れた。空気も赤道から極へ移動し、気圧や温度や湿度に差が生じた。
さらに、自転が止まったことで、地球の内部も不安定になった。地球の自転は地殻やマントルや核に影響を与えていた。自転が止まると、それらの層の間に摩擦や圧力が発生した。それによって火山活動や地震や地滑りが頻発した。また、地球の核は自転することで磁場を発生させていた。自転が止まると、磁場も弱まった。磁場は宇宙空間から降り注ぐ有害な放射線を防いでいた。磁場が弱まると、放射線が地表に到達し、生命にダメージを与えた。
このようにして、地球の自転が止まった日は、人類にとって最悪の日となった。生き残った人々は、太陽の方向を向いている部分では灼熱の暑さに苦しみ、反対側では極寒の寒さに凍えた。昼と夜の区別もなくなり、季節も変わらなくなった。食料や水や医療や電気などのインフラも失われた。人々は生きるために必死になり、争いや暴力が起きた。地球はかつての美しい青い星ではなくなり、荒廃した灰色の星となった。
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