『延命十区観音経』を唱えると、下駄を履かせてくれるのか?

 『延命十区観音経』読経『3000回』の効果として、私自身が『難関国家試験』に合格したことは既に述べましたが、この場合、『霊験』はどのように作用したのでしょうか?単純に考えると、『霊験』の作用によって、『試験採点者に勘違が生じ、採点結果が偶然にも水増しされた(下駄を履かせる)』と考えることもできますね。しかしそうではありません。『霊験』はあくまで、マイナス要素の除去として作用するのです。

具体的に言うと、実力によって、極めて合格点に近い得点を獲得していたところ、採点基準、あるいは最終合格者数の微調整の結果、『滑り込みセーフ』という感じで合格したのだと思います。つまり、『不合格と紙一重のケース』で『霊験』が生じるのです。なぜならば、今まで私は、『紙一重の差』で不合格になっていたからです。

以上のように説明すると、皆さんは『霊験なんて大したことはない』と考えるかもしれませんね。しかし、そんなことはありません。試験の合否は、その人の人生(運命)に極めて大きな影響を与えるからです。

ちなみに、『白隠禅師』(1686年~1769年)の著書である『延命十区観音経霊験記』で紹介されている『霊験』の中で、『敵に捕らわれ、殺されんとしていた武将が、『延命十区観音経』を読むと、敵将の夢に観音が現れ『この武将を救いなさい』と諫めたため、難を逃れた』という事例がありますが、ここで『捕らわれた武将』が単純な極悪人であれば、『霊験』は生じなかったですね。つまり、『敵ながらあっぱれ』というような人物であったからこそ、敵将も彼を殺さなかったわけです。

よく、『無から有は生じない』と言いますが、『全く箸にも棒にも引っかからない』状態では『霊験』が作用する余地はありません。